【ご注意】今回の記事は少々宗教的なお話が含まれていますので予めご了承下さい。

私が住んでいる家は、築50年!!の和風建築でございます。もともと、旦那さんのおじいちゃんが住んでいたおうちだったのですが、おじいちゃんが入院してしまい、その後、他界。誰も住む人がいないからということで私たち夫婦がアパートから引越してきました。

そして今年、長年寝たきりだった旦那さんのおばあちゃんが8月に亡くなり、前通夜でなんだか見覚えのある三角の赤い布を見つけました。

↓こちらがうわさの三角の赤い布。正式には「打敷」というらしいです。
Come On!!貧乏ミシン部

『ウィキペディア(Wikipedia)より』
打敷(うちしき)とは、仏教寺院や仏壇に置かれる卓の天板の下にはさむ敷物。荘厳具の一種。
元々は、釈尊の座る高座の上に敷かれていたもので、後に仏像の前の卓の上に敷かれるようになったのが起源とされる。打敷の「打」には「張る」という意味があり、卓上に張り敷くことを意味する。内敷とも書き、打布、内布ともいう。安価なものは、人絹製・機械刺繍のものから、高価なものは、正絹製・手刺繍のものがあり、西陣織など伝統工芸品となると非常に高価。


5年前、おじいちゃんのお葬式でこの打敷を見つけた私は、あまりの汚さに驚き、何にも考えず洗濯してしまいました。(一応、手洗いで)

そしたら、どうなったと思います?赤い糸から出た色が裏側の白い布を染め、両面赤色になってしまったのです。

新しいものを買い直そうと色々調べたところ、この打敷、結構なお値段がするんです。何万円もするんですよ!!洗濯したことを心から後悔したことは今でも忘れません。叱られたくないけど、お金も出したくない。

洗濯して赤いシミだらけになった打敷を見ながら無い知恵を絞っていろいろ考えました。そしたら、ある事に気がついたんです!!!白色の絹はシミだらけだけど、赤色の絹はあまり被害がないことに!!

↓そこで、打敷をほどき、白い布地だけ付け替えたのがこちら!!
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さすがに絹のハギレは手に入りませんでしたが、白ければいいだろってことでちりめんを代用しました。確か、手芸屋さんで800円ぐらいだったと思います。

↓もとが手縫いだったので、私も手縫いで仕上げました。
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洗ったのは大きい方の三角形だけだったのですが、色が違いすぎるので小さい方の三角形も白い布だけ付け替えました。常に2枚セットで使用するものなので、色の違いは許されません!!絹よりもちりめんの方が厚みがあるので少々ゴロついていますが、まぁまぁの仕上がりです。

↓今なら直角の角を綺麗に出せるのに・・・5年前は・・・。
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金の糸が切れていて、打敷の古さを感じますね。おじいちゃんのお葬式の後にこのリメイクを完成させ、こっそりと箱に片付けた私は、こんなリメイクをしたなんてすっかり忘れていました。

そして今年、おばあちゃんの前通夜で再び登場したのです。白いちりめんが光って見えました(笑)近所のお寺の住職さんが不思議そうに打敷を眺めていらしたので、洗濯してしまったことを正直に白状したところ、「何にも知らないからこそできるって強みもあるからね」と笑って、「本当に上手に縫ってある」と褒めてくださいました。

何も考えずにおじいちゃんの家に引越してきたけれど、家を守っていくって本当に大変なことですね。私がもしも死んで、骨になったらご先祖様と一緒なお墓に入るわけですが、やっぱり最初は「はじめまして」って言うんでしょうか?その時になってご先祖様に怒られないように、長男の嫁として頑張らなくては・・・。

最後になりましたが、おばあちゃんのお葬式でも貧乏ミシン部の作品が大活躍したのでご紹介します。

「kidsの元気なふだんぎ」黒ニットで110サイズワンピ」
2年前に親戚の法事用に作っておいたワンピースをお葬式で長女に着せました。

「婦人ワンピを80サイズのフォーマルワンピにリメイク」
こちらも2年前に親戚の法事用に作っておいたワンピースをお葬式で次女に着せました。ちょっと丈が短くなってしまったので手持ちの黒い3段スカートとあわせて着せました。

「バザーで掘り出し物をGET!!」
昨年のバザーで買った1枚16円のフワフワ座布団!!ペッタンコの座布団になれてしまっている親戚のみんなから大変褒められました。「こんな座布団あったの??」って。

「入園準備 入園式用ワンピース」
四十九日で長女と次女に着せる事が出来ました。花柄だけど、色味は地味なのでギリギリセーフかなと・・・。子供だしね。

貧乏ミシン部、葬式でも役に立つ!!

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