今回も書道10周年を記念して、書道道具の記事です。
書道教室に通うきっかけとなったのが10年前の大雪でした。
当時、まだ独身だった私は、実家から会社まで車通勤していました。しかし10年前の1月のある日、大雪の影響で、通常1時間で移動できるはずの距離も半日がかりとなり、渋滞にはまっているドライバーに、ボランティアでおにぎりが配られるほどの大渋滞になりました。もちろん、電車も終日運休。
腹をくくった私は早朝から会社に向かって歩き出しました。普段通ったことのない裏道を通った時にみつけたのが今の書道教室だったわけです。それから10年、書道教室をお休みしたことは結婚式と出産を除いて一度も無し!!まぁこれも、いつものセコい考えで、月謝がもったいないからですけど(爆)こんなにがんばれるのは自腹を切って月謝を納めているからこそですよ(笑)親に払ってもらっている習い事だったら、絶対サボっているよね。
↓さてそんな私が10年使い続けてきた書道バックがこちら。
ご覧の通り、ミスタードーナツの景品です。墨が付いても目立たない、この色味と素材がいいと思って長年使い続けてきました。
しかし、問題がひとつ。
↓バックの幅が、半紙の大きさギリギリのため出し入れするたびに紙が傷みます。
さらに昨年2月から条幅(掛け軸みたいに長いやつ)を習い始め、バックの容量ももはや限界。同じ教室に通うおばさま方のバックをリサーチしてみると、かなり高い確率で手づくりバックを愛用されています。そのほとんどが、キルティング素材。
それなら私も10年を記念して書道バックを作ってみよう!!!
手持ちの素材の中で、最適だと思ったのがラミネート加工がされていた茶色の水玉でした。墨がついても拭き取れるし(表だけですが)、強度もあります。正直なことをいいますと、キルティング生地は、使っているうちにキルティングの糸が切れて貧乏くさくなるので(←貧乏くささに敏感)あまり好きではないんです。
↓7センチ程度の厚みを持たせたバックを裁断しました。ポケットも1個。
当初、私がイメージしていたのは、トートバック。茶色に白の水玉だから、生成りで強度がある紐がいいだろうと手芸屋さんへ行きました。
3センチ幅の紐が2.5メートルでなんと450円!!!
高い・・・高すぎる。
せっかく手芸屋さんまで行ったのに結局買わずに帰ってきてしまいました。何か代わりになるものはないか家中を探し回ります。
↓隊長!!発見しました!!
出てくる!!出てくる!!既製品のバックに付属している紐です。3種類とも、一度も使われた形跡がありません。今回は一番上の太い黒色と、真ん中の細い黒色を使う事にします。生成りのイメージが出来上がっていたので、ちょっとイヤだけど、450円は出せません!!
↓まずポケットをつけました。
透明ミシン糸を使いたいところだけど、あいつは強度に欠けるので、生成りの糸でステッチを効かせます。ちょっとシワが出てしまったのでやり直したい気持ちですが、ラミネート素材は一発勝負!!針穴が目立つからです。
↓バックの厚みになる部分に細長いポケットをつけました。
運転中、急ブレーキを踏んでバックが助手席から落ち、中身が全部出てしまうことが多いので、細い方の黒い紐にマジックテープを縫いつけ、ベルトにしてみました。
↓バック本体に縫い付けました。
↓おっとここで裁断ミス!!
厚みの分を考えていなかったので、1センチぐらい飛び出してしまいました。仕方ありません、1センチ分をカットして、ベルトの位置を1センチ下げます。
↓まずは、黒いファスナーをつけました。
↓次に、残っている細い方の紐でファスナーの上から補強します。
私が書道を始めると言い出した時、普段誕生日プレゼントすらくれない父が、木製のフタがついた硯を買ってきてくれました。大きさは15センチ×21センチ!!デカ!!素材は「端渓坑仔岩」とあり、なんだか高そうなので大事に使っているのですが、とにかく重い!!この硯の重さに耐えられるバックにしなければなりません。
↓ファスナーの端をカバーしました。
このパーツは何を隠そう先ほどの裁断ミスで1センチほど切り落とした部分です!!セコすぎて我ながらビックリ!!
↓完成しました。
表に返したり、裏に返したりで、シワシワになっていますけど。アイロンもかけられませんしね。
↓中身を入れてみました!!
素晴らしい!!これぞ、最強書道バック!!
手前の細長いポケットには、文鎮のまわりに下敷きをグルグル巻いて入れ、奥の細長いポケットには、筆を筆巻きにグルグル巻いたものを入れました。墨で汚れるのを恐れながら生成りの紐にするよりも、お金をかけずに、最強の黒い紐を使った方が結果的にはよかったのかもしれません。また10年、書道を頑張ることができますように。そして、先生、長生きしてください。
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書道教室に通うきっかけとなったのが10年前の大雪でした。
当時、まだ独身だった私は、実家から会社まで車通勤していました。しかし10年前の1月のある日、大雪の影響で、通常1時間で移動できるはずの距離も半日がかりとなり、渋滞にはまっているドライバーに、ボランティアでおにぎりが配られるほどの大渋滞になりました。もちろん、電車も終日運休。
腹をくくった私は早朝から会社に向かって歩き出しました。普段通ったことのない裏道を通った時にみつけたのが今の書道教室だったわけです。それから10年、書道教室をお休みしたことは結婚式と出産を除いて一度も無し!!まぁこれも、いつものセコい考えで、月謝がもったいないからですけど(爆)こんなにがんばれるのは自腹を切って月謝を納めているからこそですよ(笑)親に払ってもらっている習い事だったら、絶対サボっているよね。
↓さてそんな私が10年使い続けてきた書道バックがこちら。
ご覧の通り、ミスタードーナツの景品です。墨が付いても目立たない、この色味と素材がいいと思って長年使い続けてきました。
しかし、問題がひとつ。
↓バックの幅が、半紙の大きさギリギリのため出し入れするたびに紙が傷みます。
さらに昨年2月から条幅(掛け軸みたいに長いやつ)を習い始め、バックの容量ももはや限界。同じ教室に通うおばさま方のバックをリサーチしてみると、かなり高い確率で手づくりバックを愛用されています。そのほとんどが、キルティング素材。
それなら私も10年を記念して書道バックを作ってみよう!!!
手持ちの素材の中で、最適だと思ったのがラミネート加工がされていた茶色の水玉でした。墨がついても拭き取れるし(表だけですが)、強度もあります。正直なことをいいますと、キルティング生地は、使っているうちにキルティングの糸が切れて貧乏くさくなるので(←貧乏くささに敏感)あまり好きではないんです。
↓7センチ程度の厚みを持たせたバックを裁断しました。ポケットも1個。
当初、私がイメージしていたのは、トートバック。茶色に白の水玉だから、生成りで強度がある紐がいいだろうと手芸屋さんへ行きました。
3センチ幅の紐が2.5メートルでなんと450円!!!
高い・・・高すぎる。
せっかく手芸屋さんまで行ったのに結局買わずに帰ってきてしまいました。何か代わりになるものはないか家中を探し回ります。
↓隊長!!発見しました!!
出てくる!!出てくる!!既製品のバックに付属している紐です。3種類とも、一度も使われた形跡がありません。今回は一番上の太い黒色と、真ん中の細い黒色を使う事にします。生成りのイメージが出来上がっていたので、ちょっとイヤだけど、450円は出せません!!
↓まずポケットをつけました。
透明ミシン糸を使いたいところだけど、あいつは強度に欠けるので、生成りの糸でステッチを効かせます。ちょっとシワが出てしまったのでやり直したい気持ちですが、ラミネート素材は一発勝負!!針穴が目立つからです。
↓バックの厚みになる部分に細長いポケットをつけました。
運転中、急ブレーキを踏んでバックが助手席から落ち、中身が全部出てしまうことが多いので、細い方の黒い紐にマジックテープを縫いつけ、ベルトにしてみました。
↓バック本体に縫い付けました。
↓おっとここで裁断ミス!!
厚みの分を考えていなかったので、1センチぐらい飛び出してしまいました。仕方ありません、1センチ分をカットして、ベルトの位置を1センチ下げます。
↓まずは、黒いファスナーをつけました。
↓次に、残っている細い方の紐でファスナーの上から補強します。
私が書道を始めると言い出した時、普段誕生日プレゼントすらくれない父が、木製のフタがついた硯を買ってきてくれました。大きさは15センチ×21センチ!!デカ!!素材は「端渓坑仔岩」とあり、なんだか高そうなので大事に使っているのですが、とにかく重い!!この硯の重さに耐えられるバックにしなければなりません。
↓ファスナーの端をカバーしました。
このパーツは何を隠そう先ほどの裁断ミスで1センチほど切り落とした部分です!!セコすぎて我ながらビックリ!!
↓完成しました。
表に返したり、裏に返したりで、シワシワになっていますけど。アイロンもかけられませんしね。
↓中身を入れてみました!!
素晴らしい!!これぞ、最強書道バック!!
手前の細長いポケットには、文鎮のまわりに下敷きをグルグル巻いて入れ、奥の細長いポケットには、筆を筆巻きにグルグル巻いたものを入れました。墨で汚れるのを恐れながら生成りの紐にするよりも、お金をかけずに、最強の黒い紐を使った方が結果的にはよかったのかもしれません。また10年、書道を頑張ることができますように。そして、先生、長生きしてください。
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コメント
コメント一覧 (8)
「何かに使えそう」って断捨離と相反する考えですよね。著者のやましたひでこさんに怒られちゃいそうですよ、本当に。使えそうなものはこのダンボール1箱分だけ、とか、1年間だけ保管とか、限度を設けるといいかもしれません。洋裁の技術は必要ないと思います。私もちゃんと習ったのは中学校の家庭科だけですから!素材と、作りたいものの運命の出会いに気づけることが一番重要だと思います。deteko2012-01-31 18:01:15返信する
材料としてラミネートの布地を買おうとすると高くて手が出ないんですが、完成品の値段を知っていると(この場合はおしり拭きカバー)作った方が安い!!2個か3個は作れる!!とか思って、お財布を開いちゃうんですよね。
まぁ結果的に書道バックになってしまった訳ですが、それでもバックを新調するよりは安くすんだなぁと満足しています。持っていたラミネートはこれで全部出し切りました。そんなにストックしていないです。deteko2012-01-31 17:55:32返信する
一気読み、結構しんどいですよね?記事がイチイチ長いので・・・。一気読みされる方のために、さらに細かくカテゴリー分けすることを検討中しています。100個を超えてしまったリメイクカテゴリーなどは、どれだけ読んでも終わりが見えず、画面も閉じれず・・・。
と言いつつ、私もカテゴリを振り分けなおす勇気がありません。deteko2012-01-31 17:51:11返信する
実を言うと、筆巻きが入りにくかったので使っていない筆を抜き取りました。おかげで筆巻きも横のポケットに入れることができました。deteko2012-01-31 17:43:18返信する
いつも楽しみです
書道10年 新たなdetekoさん登場ですね
私は
「何かに使えそう」ってとりあえず置いてあるだけで、その「何か」に出会えず溜まる一方のぶつを見てみぬふりです。
その前に 洋裁の技術あんのか! って話ですけどね(笑)
ここに通って学びます
ヨロヨロですがついて行きますんで。 ヌイヌイ 2012-01-31 11:30:20返信する
この茶色の布地が都合良く出てきたのもまたすごい!ラミネートの布地って高くないですか?しかも小さくカットされた物しか売って無かったりして私にとっては高級品の部類です。detekoさんの布ストックの幅広さにはいつも驚かされます。リリー2012-01-31 10:25:23返信する
ダウン&リメイクで検索していてたどり着きました。
該当記事のみならず,読む記事読む記事が面白くてためになって刺激になって一気読みしている所です。
バッグについているベルト・・・たくさん捨てたなあ。それでもって別にバッグ用のバンドと金具買ったりして,無駄なことしてたなあ。と反省しました。
そしてデテコさんのアイディアと行動力に惚れそうです(女ですが)
もし良かったら私も貧乏ミシン部に入れて下さい。よろしくお願いいたします! chocozai 2012-01-30 16:00:41返信する