今年に入って思うように更新ができていません。その理由は、この記事の最後に。

まずは、こちらの記事をご覧ください。
2012年年末特別企画 あみぐるみ第一弾
2012年年末特別企画 あみぐるみ第二弾

ちょうど二年前の記事ですが、何度見返しても面白い。(笑)
本当の事を言うと、この撮影を終えたらまるごと全部捨てるつもりでした。でも、思いのほか反響が大きく、「ぜひとも残してほしい」との声が次々に寄せられたので、捨てるに捨てられなくなってしまいました。

このまま残しておいていいのか?もう捨てるチャンスはないのか?
記事の後、さらに2年間も保管したちょうど昨年の暮れこと。

大おばあちゃんのお見舞いに行きました。大おばあちゃんは、何度も体調を崩し、入退院を繰り返していましたが、ある日、うちの子達に言いました。

「またたくさん、毛糸、編んでやるさかいな」(大阪弁)

その時、私は思いつきました!おばあちゃんが編んだこの作品を、ほどいてぐるぐる巻いて、また大おばあちゃんのところに持っていけば、お母さんが毛糸を買わなくて済むし、何より、リハビリのためってことで、毛糸をほどく理由にもなる!!(笑)

↓で、早速二人の従業員を雇い、作業開始です。

長女が薄いパジャマを着ていますね。画像のプロパティを見てみたら11月1日となっていました。

↓編み物をほどく作業は、障子をやぶる作業と同じくらい楽しい。(笑)

おばあちゃんの作品の中でも、動物やアンパンマンは、ほどく勇気がなかったので、まずは「月ごとに分けて入れられる伝票入れ」をほどきました。

大おばあちゃんがジャンジャン編んで毛糸が足りなくなったら、それを理由に、動物やアンパンマンとゆかいな仲間たちも、ほどけばいいのです。まずは伝票入れから!

ほどいた毛糸がラーメンみたいになっています。ちょっとこのままでは編みにくい。

↓長さのある毛糸はぐるぐる巻きました。これでラーメンも伸びるでしょう。

隣には、生き残った動物とアンパンマンとゆかいな仲間たちが。きっと作業の間、ひやひやしていたんじゃないでしょうか。

この後、何度かお見舞いに行ったのですが、「またたくさん、毛糸、編んでやるさかいな」の日以来、だんだん元気がなくなっていきました。編み物なんてできる様子ではありません。

この年末に、ミシン部屋の掃除をしていたら、「肌着をお世話人形にリメイク【クリスマス準備その1】」で使った新品の肌着が出てきました。2枚組の1枚、サイズも3Lだし、お正月にでも着てもらうと、旦那さんの実家へ持参しました。

でも、大おばあちゃんがその肌着を着ることは一度もありませんでした。




↓おばあちゃんにメッセージを書いてねと渡された香り袋。棺の中にそっと入れました。

長女は小学校の制服、次女は保育園の制服に「卒園準備 アルバム撮影と卒園式用のスカート」を着て、お通夜と葬儀に出席。冠婚葬祭では、いつも貧乏ミシン部作品に助けられます。

動物とアンパンマンとゆかいな仲間たちが、手元に残りました。何回見てもププッって笑ってしまう、あみぐるみ。持ち歩くにはちょっと大きいけど、元気をくれるお守りです。彼らが断捨離の対象になることは、もうこの先ないと思います。

↓こんなの見せたら、編み物教えてってなったと思います。