前回、「無印良品の肩掛けバック ラストメンテナンス」の記事を書いておきながら、全然メンテナンスになっていないじゃないかと、心の中で思っていました。

そうです、今、貧乏ミシン部を失望させている、ナイロンやポリエステル素材の防水加工が劣化してペロペロと剥がれ落ちる問題!(長い!)

肩を落とした私にたくさんのコメントをいただき、みんな日本のどこかで、いえ、世界のどこかで、同じ思いをしているのねと、暫し涙。中でも、おぉぉと私をうならせたコメントがこちら!

「私もアウトドアブランドのリュックで同様のことがあり、重曹で解決しました。入浴後の浴槽に重曹をドバッと入れ、裏返したリュックを15~20分ほど漬け込み、ブラシでゴシゴシ! シャワーでよくすすいで干したところ、かなりきれいになりましたよ。詳細は「ポリウレタン 加水分解 重曹」で検索してみてください。」

重層なら、ある!ある!うちにあります!掃除用にと買ったけど、使いこなせず持て余している重層がボトルでありますわよ!これはすぐにでもチャレンジせねば。ブログの記事というものは、内容、完成度、文章力が重要だと思われがちですが、なにげに「流れ」も大事な要素なので。

↓重層をダボダボ入れて、50度のお湯に溶かし、バッグを突っ込みました!

この日、朝から晩まで出かける用があったので24時間はたっぷりつけ置きしました。

↓洗面所に移動して、少し擦ってみました。

おぉぉ、剥がれる!剥がれる!

まるで、真夏の海水浴で調子に乗ったお父さんの肩の皮膚のようにベロンベロン剥けます!

↓ポケットいっぱいの多機能バッグが逆に災いしたこんな小さなパーツも!

洗濯板を使って洗濯するようにバッグをもみ洗いすると、面白いように黒い粉が剥がれてきます。

そのたびに、長女を呼びつけて撮影。(笑)

↓剥がれかかっていたところは、面白いように剥がれたのですが、劣化していなかった部分がこんな感じで残ってしまいました。

1時間も悪戦苦闘して、疲れ切ってしまったので、もう一度重層に浸けることにしました。

↓さらに濃い重層液にするために、水少なめ。(笑)

ポケットが多いからか、揉み洗いもなかなか大変な作業です。でも一度漬け込んだからには、後戻りはできません。重層に浸けたが最後、全部落とし切るしか、残された道はないのです!!

1時間、いえ、2時間程度の作業(浸けこみ時間除く)を覚悟できない方は、安易な気持ちでやらない方が良いと思います。


そして・・・。

↓洗面台では排水溝のキャパ的に無理です。キッチンの方が良いでしょう。


さらに24時間が経過。

↓2回目の浸けこみのおかげで、剥がれなかった部分も綺麗になりました。

矢印で示した部分が、名残りです。美しい!グッジョブ!重層!

とか言っていますが・・・・。

↓10回すすいでも、こんな風に黒い破片が浮いてくるという、なかなか大変な作業でした。


↓それでは行きますよ!Before!


↓After!

すばらしい!

↓ちょっと危なかったのがこの革の部分。

すすぎの段階では、革の部分が濡れて色移りしていたので心配だったのですが、乾いたら黒いのが手につかなくなっていました。異素材のパーツが重層の浸けこみによってどう変化するかも、注意したいところです。

なかなか大変な作業でしたが、素敵情報をいただいたおかげでこんなにも綺麗に生まれ変わりました。防水機能こそ失われたものの、天気の良い日には、気持ちよく使うことができるようになりました。なんなら、防水スプレーかければいいんじゃないの?ぐらいの気持ちです。

お忙しい中、こんな貧乏くさいブログに、コメントをくださり本当にありがとうございました。
またコメントくださいね!(←甘え上手な末っ子)

諦めたら負け!防水加工の劣化になんて負けない!それでこそ貧乏ミシン部です!

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↓やっぱ重層!